「恵みの森」一般開放開始

10月10日、筑波大学「恵みの森」がついに一般開放されました。

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「恵みの森」は長野県の野辺山高原にあり、誰でも自由に見学できます(建物周辺や試験地などへの立ち入りはご遠慮ください)。植物が好きだから、動物や昆虫が好きだから、はたまた植物など関係なく散歩のルートとして、気兼ねなく歩いてもらえたらうれしいです。もちろん教育・研究利用もお待ちしています。「恵みの森」の詳しいことは下記URLからご覧ください。

http://www.nourin.tsukuba.ac.jp/~forest/yatsugatake/megumi_top.html

さて、この日は午前中に一般開放を記念してオープニングセレモニー(テープカットの動画)を行いました。

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筑波大学からは吉川副学長をはじめとする関係者の皆様、来賓として南牧村村長・川上村副村長をはじめとする地元でお世話になっている皆様、また隣接する国立天文台と信州大学からもご臨席を賜り、皆様よりお祝いと激励のお言葉をいただきました。

さて、午後からは昨年に引き続き国立天文台、信州大学と「第2回地元感謝デー」です。村民の方をはじめ様々な方に施設の案内や研究紹介を行います。まずは一般開放直後の「恵みの森」を散策です。遊歩道を歩いていくとこんな問題が・・・

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いきなり正解発表です。答えは「ヤエガワカンバ」でした。問題文にも「樹皮の特徴を表しています」とありますね。「ヤエガワ」とは樹皮が幾重にもなっているという意味です。

さらに遊歩道を歩いていくと次は木の高さを答える問題です。

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写真ではわかりにくいですが、答えは「8m」です(選択制)。今回は基本的に計測器を使わずに見た目で判断していただいたので「??mだ」、「いや、##mだ」といった会話も聞こえてきました。

次は室内でのクイズです。これまで木を外側から見てきましたが、今度は内部を見てみましょう。で、そのクイズがこちらです。3種類の木を四角く切り出しました。それぞれの木の特徴をヒントに名前を答えましょう。

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正解は「D1:カラマツ」、「D2:ミヤマザクラ」、「D3:ミズナラ」です。普段何気なく見ている木目ですが、木の種類によってかなり違うことに驚いた参加者もいました。当日はヒントとして樹皮付きの木材も用意しました。同じ大きさに切ってありますが、意外と重さに差があるのでそれもヒントでした。

他には顕微鏡でさらに細かく木の中(細胞や他の組織の並び方)を見て木の名前を答えるクイズや、動物が実際に使った巣や動物の毛皮を見ながら・時に触りながらクイズに挑戦しました。

クイズコーナーの最後は体験型です。

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空き缶に新聞紙と割り箸を詰めてから火をつけ、空き缶の上においた割り箸が燃え落ちるのに何秒かかるか、というクイズです。新聞紙と割り箸は参加者1人1人に詰めていただきました。皆様、早く燃やすにはどうすればいいか、詰め方も人それぞれで最初に大きく燃える方、だいたい一定の火力を保つ方、様々な燃え方でした。筆者がみていた限りでは1分台後半が多かったように思います。ちなみに競技ではありませんので正解不正解はありません。

全てのクイズを終えた方には粗品(非常勤職員が心をこめて作ってくれた木製品)とオマケ(某教員が提供してくれた栗)を進呈しました。全問正解された方にはさらに大きな木製品も差し上げました。いずれも好評だったようです。

クイズコーナーが終わると、会場を隣接する南牧村の施設「ベジタボール・ウィズ」に移して国立天文台、信州大学、筑波大学それぞれの講師から講演会となりました。本来はプラネタリウムなので天井は球状になっていて座席にはリクライニング機能がついていました。

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ブレブレの写真ですいません。

講演の題名は

国立天文台「45m望遠鏡パワーアップ計画の全貌~世界トップの座を取り戻せ!」

信州大学「信州信濃の蕎麦もいいけれど、八ヶ岳のソバがいい」

筑波大学「恵みの森で地元の自然をもっと利用しよう!」

です。45m望遠鏡(通称よんごー)の輝かしい歴史に始まり後発の望遠鏡との競争、そして題名にもあるように「世界トップの座を取り戻せ!」と奮闘している様子が紹介されました。

信州大学の発表ではここ野辺山や川上の気候風土がソバの生育にいかに適しているかお話がありました。質疑応答ではさすが農業王国、とても活発に質問があり時間内では収まらないほどでした。

最後に筑波大学は改めて「恵みの森」の紹介をし、将来の展望(ボランティアの募集も計画中。キノコ狩りは・・・?)と利用のお願いをして、盛況のうちに講演会は終了となりました。

本来はこの後に夜空の星を眺める観望会が予定されていましたが、あいにくの曇り空のため中止となり、「地元感謝デー」はこれにて閉会となりました。

もう一言。盛況であった講演会は予定の時間に収まりきらないほど大変熱の入ったものでした。予定時間を超えた施設の利用を快く引き受けていただいたベジタボール・ウィズの職員の方々に感謝申し上げます。

今日の「地元感謝デー」には老若男女併せて76名の方にお越しいただきました。皆様にとって楽しかったり新発見があったり癒されたり、何かしらの刺激を受けていただけたなら何よりです。繰り返しになりますが、「恵みの森」は誰でもご利用いただけます。また利用していただけるように様々な整備を計画しています。お気軽に気の向いた時にフラッと遊びに来ていただけたなら幸いです。

長くなりましたが、このあたりで失礼します(文・写真:上治)。

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