筑波大学農林技術センター


Agricultural and Forestry Research Center

平成21年度の実習の様子

実習の様子(平成23年度)

生物生産システム学実習(3年)作物コース

 作物コースでは水田と畑作の実習を1年間実施します。特に水田では、1978年以来、同じ施肥設計で実施している 水稲施肥量展示圃(13号圃)を教材として、施肥設計から水田作り、処理、播種、移植、生育調査、収量調査、 収量構成要素調査、食味試験までを通じて、4年生になって自分で水稲を用いた試験の運営・調査ができる技能を 見につけてもらいます。

6月16日(水稲施肥量展示圃の生育調査)
 実習で移植してから3週間が経過したイネの生育調査を実施し、 移植時の稚苗がこの3週間でどのくらい成長しているのかを確かめました。最初に分げつの数え方など学習してから2人1組になり、 施肥設計の異なる12の試験区ごとに、イネの成長程度を示す、草丈、茎数および葉の緑色程度を示すSPAD値を測定しました。 生育調査の終了後は、水田にみられる雑草の種類を図鑑で調べた後、 水田除草の方法として田打ち車を使用して畝間除草を行いました。

   

参加学生の感想

  • 本日の実習は水稲の生育調査を行いました。田植えから、イネの様子を見ていなかったので、 しっかりと成長しており安心しました。調査項目は、草丈、茎数、SPADを測定しました。それぞれの区ごと、 そんなに差がない様子でしたが、今後どのような変化がみられるのか楽しみです。最後には、昔の除草機を使い、 水田の除草を行いました。慣れていないせいもあるのか、とても力を必要としました。 これを暑い時期や長時間行うのは大変だったのだなと思いつつ、このような機具を考案した人たちもすごいなと思いました。 (門倉由季)

6月9日(資源作物の多様性,畑作物管理)
 今年は例年になく早い梅雨入りでしたが、今日は梅雨の晴れ間を利用して畑作物の管理作業を行いました。 草刈りなど簡単とあなどってはいけません。場面に応じて適切な道具を上手に使いこなすことが必要となります。 今回の実習では鎌を使って茶園の除草を行うとともに草削りを使った畑地の除草を行いました。 コンニャク圃場では鍬を使った培土作業を実施するとともに、雑穀見本園では施肥、畝立てを行い、アマランサス、アズキ、 エゴマ、ワタなど数種類の作物を定植しました。

   

参加学生の感想

  • 梅雨は明けていませんが、暑い日が続く中での実習でした。
    茶畑の草刈り、コンニャクイモの追肥および盛土、そのあとヤ―コンやワタなどの施肥、盛土、苗の移植を行いました。 はじめに茶畑の草刈りをしました。雑草が生い茂っていて、はじめは茶の根元も見えないようなところもありましたが、 草刈りが終わってみるとすっきりとして茶畑らしさが戻っていました。つぎに、コンニャクイモの追肥と盛土を行いました。 ふだん使い慣れていないので、鍬で土を盛るのも大変でした。最後に雑穀の苗を施肥して盛土した後で植えました。 一面同じ種類が植わっているのも雄大で良いですが、狭い範囲にいろいろ植わっているのもいろんな種類が見られて楽しかったです。 普段は水田での実習なのでなかなか来る機会がないですが、これから今回植えた苗が育っていくのが楽しみです。(片桐拓登)
   

5月26日(水稲施肥量展示圃の移植)
 先週の実習で施肥・代かきをした水稲施肥量展示圃にイネを移植しました。使用した品種は展示圃設置以来、 基準品種として使用している「日本晴」です。施肥量展示圃では同じ施肥設計だけでなく、 同じ品種を用いて毎年試験を実施しているので、年次間の違いを検出することも可能です。
 機械移植ですと1株の植付本数がばらつき、かつ、試験区ごとの圃場の状態により、機械のスリップ率が異なってくるので、 試験区間での栽植密度(単位面積あたりの株数)をそろえることができません。そこで、この施肥量展示圃では、畝幅30cm、 株間15cm、1株4本植えで手植えをしています。大面積であっても機械で移植すれば時間的にも労働負担の面でも楽なのですが、 このように昔ながらの手植えを実施することで、稲作に要した労働の意味や重要性を実感できる良い機会でもあると考えています。 学生はこのような一連の栽培を自分で責任を持って実施していくことで、 机上では学ぶことのできない感性を確実に身につけていくことができます。

    

参加学生の感想

  • 本日の実習では田植えの作業を行いました。前回、泥にまみれながら代掻きをした圃場に、一株ずつ手で植えていきました。 一株は苗を4本ずつまとめて植え、間隔は列間が30p、株間が15pになるように、 等間隔に目印が付いているひもを利用して丁寧に植えました。はじめはみんな手つきが不慣れで、 苗の束から4本ちぎるのに苦戦したり、不安定な足場にもたついてばかりでしたが、 一つの圃場が植え終わる頃には幾分か手際よく植えられるようになったかと思います。 最後には腰も痛み始めてなかなか苦しい作業となってしまいましたが、すべて植え終わったときは達成感に満ち溢れ、 非常に有意義でした。今から収穫が楽しみであると同時に、自分が植えた苗がきちんと育ってくれるかどうか不安でもあります。 これからしっかり見守っていきたいと思います。(大島一基)
    

5月19日(水稲施肥量展示圃の施肥、代かき)
 1978年の開学以来、同じ施肥設計で水稲を栽培してきている水田13号圃の施肥と代かきを実施しました。 前回の実習で秤量してある肥料を、処理する試験区ごとに均一に散布していきます。肥料としては単肥を用いています。 施肥のこつは、散布量の少ない肥料からまくことと、圃場を一まわりした段階で肥料の2/3程度がまかれているように散布して、 残りは肥料がおちていないところにまくこと、です。また、水田という面に対して均一に散布するという点も重要です。 代かきは小型の除草機を用いて、何回も水田の中を攪拌していきます。はじめは堅かった田面がだんだん柔らかになってきて、 足裏で確認すると、平らになっているか、まだ凸凹であるかがよくわかります。 最後に木を使って田面の上を動かして泥を平らにして、田面を平らにします。

    

参加学生の感想

  • 今回の実習では水田の施肥と整地を行いました。すでに水が張られている田に前々回計量した肥料を試験区ごとにまきました。 後の生育結果に大きく関わってくるため一カ所に固まらないようにするとともに、 この日は風も出ていたので隣の試験区に入ることのないよう細心の注意を払います。その後は、 手押しの除草機を使用して代かきを行いました。意外に重量のある機械に悪戦苦闘しつつも土を撹拌していきます。 端の方は機械では難しいのでみんなで足を使って起こしていきました。 最後は試験区の幅に近い長さの板を使って田の表面を平らにしました。 イネの生育に重要な生育環境作りがうまくできていたかどうか、それは今後見ていくことで明らかになっていくでしょう。 最後に、今回もご指導・ご教授いただきました先生ならびに技術職員の皆さまありがとうございました。(安座間百合香)

4月28日(水稲の播種)
 水稲施肥量展示圃に移植する苗を育てるために、品種「日本晴」の種子を育苗箱に播種しました。播種する種籾は、 JAから購入した種籾です。播種に先立ち、60℃の温度で10分間処理して病害防除した籾を用い、鳩胸状態にまで 催芽させた籾(催芽籾)を播種します。育苗箱は、30cm×60cm×3cmの大きさで、これは水稲室内育苗が開発された ときに使用した稚蚕飼育の飼育箱の大きさです。
 まずは2cmの深さに培土を均一の深さで充填し、灌水をして土を 落ち着かせた後に、催芽籾を均一に播種していきます。均一な播種密度で播種できるかどうかが、機械移植では1株苗数の ばらつきに関係しますし、育苗では苗の均一な生育に影響します。その後、1cmの厚さの覆土をしたあと、殺菌剤を含む 水を灌水します。これらの作業は、一般には水稲の自動播種機で土詰めから播種、覆土、殺菌剤散布までを1工程で 実施しますが、実習ではすべて手作業で実施します。播種された苗箱は育苗ハウスにおかれ、約4週間後に、 実習水田に手植えします。

参加学生の感想

  • 今回の実習では水稲の播種を行いました。天気がよかったので、はじめは外で行いました。はじめ、技術職員の方が 苗箱に土を入れるのを見せてくださり、手際良く簡単に作業をしているように思えました。しかし、実際に自分でやると、 土が均一に播けず、思っていたより繊細な作業でした。その後、雨が降ってきたため大急ぎで苗箱を室内に移し作業 を続けました。次に、浸種させてあった種籾を苗箱に播きましたが、なかなか、均等に播くのは難しかったです。その後、 土を削らないように水と殺菌剤をまきました。4週間後の植付けまで無事に育ってほしいです。最後になりましたが、 毎日苗の管理をしてくださる技術職員の方々に感謝いたします。(篠遠善哉)

4月21日(水稲施肥量展示圃施肥量計算および肥料秤量)
 1回目の実習では、学生は水稲の生育に必要な養分と各種肥料の説明を受け、試験設計に応じた肥料の施用量を計算し、 必要な分量の肥料を準備しました。

    

参加学生の感想

  • イネの生育に不可欠な成分である、窒素(硫安),リン酸(重過石),カリウム(硫加)の計量を行いました。 肥料は、イネの生育を左右するため、実際に肥料を正確に計量することが大切です。今回は、説明を聞いて皆で慎重に 計量作業を行い、今後の施肥や代かきによって、イネの生育環境を整えることがとても重要であるということがわかりました。 水田での実習を通して、イネの栽培方法及び水田生物の調査法を習得できるように頑張りたいと思いました。(吉田和泉)

農林技術センタートップヘ


Copyright © 2011 Agricultural and Forestry Research Center, University of Tsukuba. All Rights Reserved.